彼女の話

女の価値観

投稿日:

彼女はいわゆるなんでも一人で自分でやってしまう人で、
いわゆる男性が守ってやりたくなるような「か弱い」女性ではない。
それどころかそういう「女」を嫌っている。


たとえば届かないところにあるものを、取ってと頼んだり、
重たそうなものを運ぶのをそれとなく頼んだり、
ベタだがそういうことが上手な女性というのはいる。

彼女は別にそれに不快感はない。
そもそも彼女自身は人にものを頼むのが申し訳ないので自分でなんでもやってしまうのだが、
彼女が気に入らないのはそれまで何でも自分でやっていた女性が、
彼氏や好きな人ができた途端にしなくなったりすることのようだ。

僕は甘えられる人がいるのは悪いことじゃないと思うのだが、
重いものを運んでもらうとかそういうしょーもないことではなくて、
もっと大事なことまで男に頼むようになってしまうということなのだそうだ。

たとえば大切な謝罪。
自分ができないからと、自分がいない間に男に話してもらい
許してもらった頃に都合よくのこのこ戻ってきて会いたがる、といった「都合のいい女」。
それまでどんなに仲良くしていたとしても、
同じ女として価値観を共有できないと思うともう嫌になってしまう。

これは彼女が最近職場の同僚から伝え聞いた話に過ぎないので、
彼女もなんとも言えないと思いながらもなんだか不快感をぬぐえなかった。

さらに言えば彼女はそういう男も嫌いだ。
自分の女ができないからと言ってお前がやるな、と言いたい。
自分にもし付き合うような男性がいるとしたら、
『できないくせに一人で頑張っちゃって』とそばでニヤニヤしているくらいでちょうどいいし、
万が一自分ができないと頼んでも、『一度は頑張ってみたら』と言ってほしい、と思っている。
強がりでも見栄っ張りでも、その方が彼女にとっては大切なようだ。


「でも男はそういう面倒くさいのより、甘えてくれるかわいい子の方が好きなんでしょう」
・・・。

僕は何ともいえないけど
とにかく自分を甘やかす人間は自分のためにならないと思い込んでいる彼女は
それはそれで正しいような苦しいようなやっぱりそんな気がしないでもない。


-彼女の話

執筆者:

関連記事

noimage

咬みしめる彼女

先日歯医者に行って撮られた自分の歯を見た彼女は仰天した。 歯にヒビが入っていたのである。それも1本ではない。 彼女には咬みしめる癖がある。 歯医者によると、咬みしめの力は自分の体重ほどもある。 そのエ …

noimage

たくさんの話から

彼女の上司は大変いい人である。 色んな事を知っていて好奇心旺盛な人であり、腰が低く人脈が広い。 感性も鋭くよく気が利き、ユーモアに富み周りへの気遣いや配慮に溢れた人だ。 彼はおそらくHSPであるようで …

失い

失い

彼女はテレビをみない。 ニュースを見ていても、次々と流れてくる憂鬱な事件の連続に だんだん生気を奪われていくような心持がしてくる。 汚職、強盗、放火、飲酒運転、詐欺、暴行・・・ もしかしたらニュースは …

noimage

水面に浮かび上がる絵

田植えの時期だ。 彼女は少しずつワクワクし始める。 今年の梅雨は降水量が少ないようだ。 梅雨に入ったとは言いながら日が差している日の方が多い。 彼女は少し知っているだけの農家のおじさんと顔を合わせるた …

noimage

1000の中の彼女

彼女は最近大変忙しい女性と会う機会があった。 この女性は母であり妻でありPTA役員であり地域の行事係でもあるような とてもとても忙しい人なのである。 彼女はこの人に決して複雑とは言えない かなり明快な …

noimage

2020/03/17

意味

noimage

2020/01/31

メロディの輪郭

noimage

2020/01/29

真くろの向こう

記事内の彼女の絵や写真。
2020年9月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
This error message is only visible to WordPress admins

Error: No connected account.

Please go to the Instagram Feed settings page to connect an account.

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへにほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村 美術ブログへ