彼女の話

トリガー

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”やりたいことがない”という人は意外なほどたくさんいる。

彼女は知っている。
昔は自分もそうだった。
「本当はアレもコレもやりたい。でも現実的ではない。だからできない」
結果”できることがない”と”したいことがない”をはき違えていることに気づけないまま随分過ごした。
「自分なんて、そう大したことはできないのだから」


今彼女にはやりたいことを箇条書きにしていくほどある。
実現可能なものも、そうでないものも。
以前と何が違うのだろう。

ハッキリ言って、それで食べていけるわけではない。
やりたいことをやって生きていける人間はそんなにいない。
彼女はどこかでそれでもいいと思っている、いやそれで良しとしてしまいたいのだ。
いつか誰も知らないところで一人のたれ死ぬ自分の姿を想像しようとも。


今はまだたくさんのストッパーが彼女に取り付けられている。
最近ことあるごとにこれまで堅固に彼女を押さえつけていたそのストッパーがガタガタとひずみ出すことがある。
彼女は突如あらゆるものが自分を刺激しだしこと(もしくはずっとそうだったのだが気づかなったこと)に感謝して、そのひとつひとつをとても大切に、幸せに思っている。


-彼女の話

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