彼女の話

彼女の味覚

投稿日:

彼女は薄口を好む。
なんにしても濃い味付けはあまり受け付けない。

自分で食べるだけの時はほとんど味付けは塩だけで済ませる。
あとの調味料は酢と酒、ごま油が好きだというくらいだろうか。
塩だけで済めばそれでもいいらしい。
しょうゆもあまり使わない。
素材の味で十分なのだそうだ。

グラタンやシチューを作るときは、ホワイトソースから自分で作る。
市販のルーなんかは味も濃くて油がハンパないから避ける。
ちなみに彼女は子供のころからカレーライスが嫌いだ。
今はタイカレーやバターチキンなんかは食べるから、
日本のカレーライスに関してはやはりあのルーが問題なのだと思われる。

ポテトチップスなんかのジャンクフードは3枚くらい食べたらもう手が止まる。
そのままいつの間にかしけってしまっていることも多い。


果汁100%のジュースをよく買ってくるが、いつも水を足して飲んでいる。
特にオレンジジュースは100%だと濃ゆくて飲めない。

例外的なのはワインで、これだけはキリッとした重い重い辛口好む。
彼女も大して詳しいわけではないのだが、
赤ならシラーズ、白ならピノ・グリをいつもおいしいというので
きっとこれらが好きなのだろう。
土の香りや味がするものにすぐ気づき、飲まない。


彼女は休日の朝必ずサイフォンでコーヒーを沸かして飲む。
酢の物など酸っぱいものは大好きだが、
コーヒーに関しては酸味の強いものは避ける。

外食は好きだが、できるだけさっぱりしたものを選ぶ。
揚げ物はほとんど食べない。
唐揚げを一つつまめば十分だろう。


同じ味をずっと食べ続けるということもできない。
舌が疲れた、と言ってピザなんかは2切れくらい食べて終わってしまう。
昔はラーメン一杯も終えられなかった。


とにかく彼女の味覚はかなり繊細で、
彼女があまり食事をしない理由のひとつともなっている。
懐石料理などの薄味で何品目かある食事ならば比較的よく食べるのだが、
毎食毎食そんな食事ができるわけではない。

疲れているときほどしっかり食べるものだが、
彼女は舌も疲れてると言って食べないことがあるのだ。
以前にもこの問題については書いたが、彼女の食事嫌いをどうやって治すか、
彼女の繊細な舌と味覚を生かす手軽な食事法がないだろうかと頭が痛い。

-彼女の話

執筆者:

関連記事

noimage

何もない日

朝早く起きられたということ。 シンとした空気に触れられたこと。 本を読めたこと。 朝食をいつもより多く食べられたこと。 日焼け止めをきちんと塗って外出したこと。 通勤ラッシュの中知らない誰かが車を止め …

いちねんせいのかのじょ

いちねんせいのかのじょ1

ある晴れた朝、彼女はぼうっと城のベランダに腰かけて外をみていた。 ふと赤い生き物が視界の隅に入ってきて目を向けると、 それはランドセルを背負った小さな女の子だった。 まだ春休みのはずなのに、今日は登校 …

noimage

彼女の正月

休みの前の彼女は完全に引きこもれるだけの食料と本とレンタルDVDなどを調達する。 ただし今回の連休はそれに加えて、きちんと年末の大掃除を済ませ、 年越しと新年の準備も欠かさなかった。 ひとりで新年を迎 …

noimage

たくさんの話から

彼女の上司は大変いい人である。 色んな事を知っていて好奇心旺盛な人であり、腰が低く人脈が広い。 感性も鋭くよく気が利き、ユーモアに富み周りへの気遣いや配慮に溢れた人だ。 彼はおそらくHSPであるようで …

noimage

彼女の中から消されるということ

彼女はあの日以来未だに少しふさぎ込んでいるのだが、 今日はだいぶ浮上してきたようだ。 というのも朝からある知り合いとずっとオンライン上で話をしていたようで それで気が紛れてきたようだ。 相手が慎重で明 …

noimage

2020/03/17

意味

noimage

2020/01/31

メロディの輪郭

noimage

2020/01/29

真くろの向こう

記事内の彼女の絵や写真。
2020年8月
« 3月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
This error message is only visible to WordPress admins

Error: No connected account.

Please go to the Instagram Feed settings page to connect an account.

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへにほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村 美術ブログへ