彼女の話

ことばのパラレルワールドをいきる

投稿日:2016年11月20日 更新日:

「あたまの中で考えているときには言葉を使っていなくてもある程度の、
”何について、どう思って、だから結論が出ないんだ”、みたいな形があるのに
口で表現してみたとたんまったく別の話みたいになる」

「あれ、こんなことを考えていたんだったっけってなる」

「あるステージで、こことは違う場所で、確かにあった言葉が
このステージでは違うものに変換されて、しかもそれはこの世界になんの影響も与えない」

「同じ言語なのに、まるで伝わらない、それどころか自分自身さえ自分の言葉と、その言葉をそこまで持ってきた自分の心に猜疑心をおぼえる。同じようで何かが違う。パラレルワールドみたいなもの」

 

彼女は言葉に敏感だ。

 

「だんだんおなかの中に絡まりながら糸がたまっていく。何かのきっかけでそれが食道を通って芋づる式に全部引きずり出せてしまえばきっとすっきりする」

「口を開くと”正しそうな話”になる。”もっともらしい話”にしようとしてる。だから糸がたまっていく」

 


ことばのパラレルワールドをいきる

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