彼女の話

判定

投稿日:

その人について考えが止まらない間、他のことが完全に飛んでしまう。
そしてそれは彼女が彼女であるという自信を喪失させ、
自分が自分ではなく、誰かに乗っ取られてしまったかのような不安が押し寄せてくる。
それまではいろんなことに思いを馳せ、ペンや鉛筆を画用紙に走らせて自分の世界を見ようと努力し、
今日何もしない自分を楽しみに生きていたのに。



どきどきしたりする?
―それはする。意識すると全然喋れなくなる。

朝起きたときにその人のことを考える?
-起きたときも寝るときも考える。

意識すると全然しゃべれなくなるけど、会いたいとか話したいとか、知りたいとか思う?
-会いたいとか、話したいとか、知りたいとか思う。



やっとここまで辿り着いたが、
彼女はもう彼に会えない。



恋判定

-彼女の話

執筆者:

関連記事

そのおびただしい全存在

そのおびただしい全存在

彼女はそれを見たとき自分のそれが本当に白糸であると思った。 彼女はナイアガラの滝をみたのだ。 その腕はもう入れるところがない、と言うほどに白い切り傷でいっぱいだった。 上腕にも太く白いあとがいくつか残 …

特別でなければならない彼女と何もない自分

特別でなければならない彼女と何もない自分

この日彼女はシャルドネを飲んでいた。普段ならほとんど飲まない。彼女は白ならピノグリが好きだからだ。良く冷えたシャルドネは思いのほかおいしかった。彼女は突然ひどく安堵した自分にきづいた。それは一日を終え …

いちねんせいのかのじょ

いちねんせいのかのじょ1

ある晴れた朝、彼女はぼうっと城のベランダに腰かけて外をみていた。 ふと赤い生き物が視界の隅に入ってきて目を向けると、 それはランドセルを背負った小さな女の子だった。 まだ春休みのはずなのに、今日は登校 …

noimage

抑圧と創造

彼女にはしばらく絵を描かない時期があった。 描けなかったのか、描こうとしなかったのか、なんとなく理由をつけて描かなかったのか、わからない。 また描き始めたとき、 彼女は以前ももしかしたら描いているよう …

noimage

(no title3)

「おいてく気持ちもおいてかれる気持ちもしってるよ。 そこからはじまったものもそこからつづいてったものも、あったよね。 確実にいえるただひとつのことは、それが今もそこにあるってこと。 それはとてもせつな …

noimage

2020/03/17

意味

noimage

2020/01/31

メロディの輪郭

noimage

2020/01/29

真くろの向こう

記事内の彼女の絵や写真。
2020年10月
« 3月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
This error message is only visible to WordPress admins

Error: No connected account.

Please go to the Instagram Feed settings page to connect an account.

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへにほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村 美術ブログへ