彼女の話

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”HSPは恋に落ちやすい”
この”恋”は本当に恋だろうか。


彼女が恋をしているかもしれない。
しかもガチでリアルかもしれない。

もしそうなら、かなりしばらくぶりだ。
彼女の恋愛偏差値は小学生レベルでうっ止まっているので、
僕がいつも気になるのは、それは本当に恋なのか、ということだ。
いわゆる”恋に恋している”可能性が高い。
少なくとも今までの彼女はリアルに誰かを好きになったことはない。
これまで付き合った男がいないわけではないが、
後で振り返ってみると本当に好きだったのか、どこまでも謎だと話してくれたことがあった。


何をもってして彼女が”恋に恋している”だけだと決めつけられるわけでもないが、
彼女は彼女でそういった状況を自分に都合よく楽しんでいた様子もある。
おそらくはその相手は誰だっていいのである。
リアルでも、芸能人でも、二次元でも、妄想でも、
その時にそれっぽくあれば”それは恋”でよかったわけだ。
だから結局は何も進まない、すべては彼女の脳内で終始する。
またそうでなければならなかった。


しかし今回は彼女がリアルの誰かに興味を持ったということが肝要だ。

相手がだれであっても彼女はいつも自分とは関係ない人、として見ている。
同級生であっても、毎日顔を合わせる職場の人間であっても
自分とは繋がらない、相手からも繋がらせない。
仮面の下でその距離を絶妙に測り保っている。

その彼女を動揺させているらしい存在が現れたのだ。
脳内で楽しむだけの存在ではないようなのである。
本気でヘコんだりしているのだ。
妄想ならわざわざ本当にヘコまなければならないハプニングを起こす必要はない。
申し訳ないが、僕はちょっと笑ってしまった。


なんだか知らないが、そんなわけで今は少しそっとしておいて、
何か嬉しいハプニングでも起きたときにもう少し詳しく聞いてみたいと思っている。


-彼女の話

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