彼女の話

自分は間違ってない

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”俺は悪くない”
”私は何も間違ってない”
”だってこれが正しいでしょう、正しかったでしょう?”
身勝手で主観的で利己的に一見見えるこんな言葉は
自身への誇りと自信にあふれている。
間違えていたとしても、そしてそれに自分で気づきながら、
それがどれだけ一人の人間を生かしてきたことか。

間違いを犯している、ということ、
それに気づいているか気づいていないかということ、
それは本当は最重要事項じゃない。
何がそうさせたのか、なぜそうしなければ生き抜いてこれなかったのか。
間違いを犯した人間が死んでいなくなれば
同じ間違いは世にもう起きないのか。

そうしてでも守らなければならなかったものはなんだろう。
実は本人でさえも分からないままの、がむしゃらの結果だったりする。

彼らをそうさせたのは僕らだ。
法やルールで裁いた社会で、彼らを包んだ環境で、
それらを作ったのは世に生きた、生きている僕ら全員。

彼女の父親は無職のまま酒やたばこにまみれ人を傷つけながら
最後はウサギみたいに孤独に殺された。
彼が救われなかったわけを彼女はずっと考えている。

-彼女の話

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