彼女の話

みんなと同じ彼女

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彼女はときどき突っ走ってしまう。
そして突然傀儡が人の手を離れて首をうなだれるようにぱったりと動かなくなってしまう。

しなければいけないことがあるとき、したいことがあるとき、彼女はもう半分自分を捨てるように取り組む。
それは仕事だったり、絵を描くことだったり様々だが、
とにかく問題は彼女が自分の限界に気付かずに走り続けてしまうことだ。

人はなんとなく息のつきどころとか、休んでいいところとかそのタイミングが分かるものだが、
彼女は動けなくなるまで気づかない。
仮面をかぶっている限り、外で膝が折れてしまうことはないが、
城に戻った途端、がた、がた、がたりと目を閉じる。


要するにタスクに対して自分のエネルギー分配がうまくできない、そしてどこで負荷量が上がったか分からないためにこの問題は起こっていると言えるだろう。
(特に今の季節は寒さが彼女を蝕む要素にもなりうるので彼女が思っている以上に彼女は疲れているのだ。)
これは社会人としては致命的ともいえるが、彼女の異常なまでの責任感が社会から外れることを許さないために、仕事を欠勤したり、具合が悪い素振りを見せることもない。
気力という仮面だけで城を出て行くのだ。


彼女は若い時から気をつけようとしているのだが、なかなか治らない。
時々はそうすることが自分に必要だというように、「みんな」に合わせて同じことをしようとする。

-彼女の話

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