彼女の話

彼女と酒

投稿日:

彼女は酒が好きだ。
飲み会は嫌いだが、ひとりで飲むのはとても好きだ。


昔は平日も仕事の後の楽しみに発泡酒を1本飲んでいたが、
知り合いにノンアルコールをすすめられて以来、平日はALL FREEで事足りることにきづいた。
一日の最後にぷしゅっと開けて、しゅわしゅわする甘くないものであればどうやらなんでも良かったようだ。

それでも休日には飲むのを楽しみにしている。
特にベランダで風に揺れる洗濯物を眺めながら真っ昼間から飲むのが好きで、
そのために気に入ったつまみを前日から揃えたりする。
音楽を聴いたり本を読んだり絵を描きながら飲んでいるときもある。
好きなことを好きに飲みながらご機嫌で過ごすのが休日だ。


残念ながら日本酒と焼酎は飲めない。
においを受け付けないのだ。
発泡酒かワインが多い。
麦酒に関してはビールでも発泡酒でもあまりこだわらない。
ワインは赤も白も好きだが、どちらを飲むかは気分次第だ。
甘いものはあまり飲まないが、ときどき思い出したようにジンビームのコーラ割りが無性に飲みたくなったりする。
ジンも普段は飲まないが常備している。


彼女は異常にシャイだが、飲むと心ほぐれて色々話してくれる。
いつも自分は何かおかしなことを言っているのではと恐れて話してくれないことも、
彼女の不思議な世界のことも。
聴いていると理解しづらいことも多いが、彼女がそれらをそれなりに楽しんで過ごしていることが伝わってくる。
そう努めようとしているのかもしれないけれど、
いつか彼女がいつでもあんな風に”彼女”になれるときが来ればいいと僕は思う。



彼女と酒

-彼女の話

執筆者:

関連記事

純音の朝

純音の朝

いつまでこんな夜を いつまでこんな朝を 一体いつまで、続けるのだろう。 どうしてこうなってしまったんだろう。 どうしてこんなにもひとりになってしまったんだろう。 毎朝聴くあの無機質な音。 彼女自身が作 …

noimage

彼女は昼寝をする。 あまり長くはしない。   誰でも昼間いくらぎゅっと目をつむっても光を感じるものだ。 彼女は少しの刺激にも反応してしまうので光にも敏感であり、 視界が明るく感じると眠ること …

noimage

下書きがものすごく気になるが

僕はこの1年以上ほとんど書いていないのだが、 それでも時折書こうとしては下書きフォルダを覗く。 気になるキーワードやタイトルの欠片を見つけては見つめ、 おかしな罪悪感と共に目を(ページを)閉じる。 毎 …

noimage

眠れていない日々

彼女は斜めに映った自分の顔を鏡で見ながら「齢をとったんだなぁ」と考えていた。齢をとった、というよりも齢を経た、という自分の顔が最近はそんなに嫌ではなくなった。なんという人だったか、早く齢をとりたいと言 …

ざわざわする

ざわざわする

彼女はざわざわすると言って落ち着かないことがある。 それは「心臓がいつもの場所から2cmほど重く浮かんだり沈んだりしている」感じだという。 動悸がする。 眉間にはずっと力が入ったままになる。 ときどき …

記事内の彼女の絵や写真。
2020年2月
« 1月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829  
This error message is only visible to WordPress admins

Error: No connected account.

Please go to the Instagram Feed settings page to connect an account.

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへにほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村 美術ブログへ