HSPとその他の話

認知行動療法

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認知行動療法は簡単に言えば行動から認知を変える心理療法のひとつだ。
人は脳の指示によって行動していると考えがちだが、行動から脳への影響力は多大だ。
行動を変えれば脳が変わる。
「評価」が変わるとも言う。


例えば体に異常はないのに原因不明の動悸が起こって困っている人がいる。
彼は最近ビル清掃の仕事についたばかりだ。


最初にやるのは認知することだ。
あらゆる問題は刺激がなければ起こらない。
何が動悸を起こす刺激となっているかを見つける。

方法の一つとしてどんな時に動悸が起こるのか可能な限り書き出していく。

書き出したらその中で共通点を探す。
どういう状況で環境だったか、誰かといたか、いつだったか、何をしていたか、どんな感情を持った時だったか。
うまいことそれは高い場所に居たときでいつも恐怖を感じたなどと特定できるときもあれば
てんでバラバラで共通点など見当たらないこともある。

動悸を起こす要素が高所だったとすると、
その人は高所にいるということにストレスを感じているのかもしれない。
とにかく”高い所は嫌だ”と「評価」しているのだ。
しかし新しい仕事内容には窓清掃もあり高い所に行けなければ仕事はできない。
「評価」を変える必要がある。
例えば”高い所は楽しい”みたいな評価に。

もちろん一概には言えないが、もし彼の恐怖の要因が根の深いものでなければ
徐々に高度を上げながら都度都度”楽しい”、”高い所は楽しい”と言葉に出すだけでも
評価が変わることがある。
時には彼のこれまでを振り返り立ち戻って記憶を探り感情を探り、
評価の歪みのリフレーミングが必要になることもあるだろう。
その作業は周りで見守る人たちが目を塞ぎたくなるようなひどく辛い道のりになることもある。
もしあまりにも耐えがたい問題の場合には一人で行わない方がいい。


ここではかなりざっくり説明しているが、
認知行動療法には様々な学派や方法があり、実際にはもっと細分化した手続きが必要なこともある。
(認知行動療法自体に批判もある。)


この治療法は禁煙や断酒、依存症や恐怖症、うつなどの精神疾患といった
様々な心の障碍となっているものに対する治療法として連想されやすい。
しかし日頃の自分の悪い癖を治したい、運動を続けたい、といったような
良い習慣を身につようとするときや業績アップを図るためなどビジネスでも取り入れられていて
割と身近で行われている。
そんなに敷居の高いものでないことも確かだ。
自分を見つめる機会にもなるし、自分でも驚くような自分に出会うきっかけになるかもしれない。

大事なことは作業のひとつひとつを丁寧に行うことだ。
誰かの手助けがあったとしても、実行するのは自分自身だ。
扱うのも扱われるのもあなた自身だ。
自分の子供を見つめるように自分を見て。
せっかくの作業だ。
大切に行おう。

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