彼女の話

女の価値観

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彼女はいわゆるなんでも一人で自分でやってしまう人で、
いわゆる男性が守ってやりたくなるような「か弱い」女性ではない。
それどころかそういう「女」を嫌っている。


たとえば届かないところにあるものを、取ってと頼んだり、
重たそうなものを運ぶのをそれとなく頼んだり、
ベタだがそういうことが上手な女性というのはいる。

彼女は別にそれに不快感はない。
そもそも彼女自身は人にものを頼むのが申し訳ないので自分でなんでもやってしまうのだが、
彼女が気に入らないのはそれまで何でも自分でやっていた女性が、
彼氏や好きな人ができた途端にしなくなったりすることのようだ。

僕は甘えられる人がいるのは悪いことじゃないと思うのだが、
重いものを運んでもらうとかそういうしょーもないことではなくて、
もっと大事なことまで男に頼むようになってしまうということなのだそうだ。

たとえば大切な謝罪。
自分ができないからと、自分がいない間に男に話してもらい
許してもらった頃に都合よくのこのこ戻ってきて会いたがる、といった「都合のいい女」。
それまでどんなに仲良くしていたとしても、
同じ女として価値観を共有できないと思うともう嫌になってしまう。

これは彼女が最近職場の同僚から伝え聞いた話に過ぎないので、
彼女もなんとも言えないと思いながらもなんだか不快感をぬぐえなかった。

さらに言えば彼女はそういう男も嫌いだ。
自分の女ができないからと言ってお前がやるな、と言いたい。
自分にもし付き合うような男性がいるとしたら、
『できないくせに一人で頑張っちゃって』とそばでニヤニヤしているくらいでちょうどいいし、
万が一自分ができないと頼んでも、『一度は頑張ってみたら』と言ってほしい、と思っている。
強がりでも見栄っ張りでも、その方が彼女にとっては大切なようだ。


「でも男はそういう面倒くさいのより、甘えてくれるかわいい子の方が好きなんでしょう」
・・・。

僕は何ともいえないけど
とにかく自分を甘やかす人間は自分のためにならないと思い込んでいる彼女は
それはそれで正しいような苦しいようなやっぱりそんな気がしないでもない。


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