彼女の話

女の価値観

投稿日:

彼女はいわゆるなんでも一人で自分でやってしまう人で、
いわゆる男性が守ってやりたくなるような「か弱い」女性ではない。
それどころかそういう「女」を嫌っている。


たとえば届かないところにあるものを、取ってと頼んだり、
重たそうなものを運ぶのをそれとなく頼んだり、
ベタだがそういうことが上手な女性というのはいる。

彼女は別にそれに不快感はない。
そもそも彼女自身は人にものを頼むのが申し訳ないので自分でなんでもやってしまうのだが、
彼女が気に入らないのはそれまで何でも自分でやっていた女性が、
彼氏や好きな人ができた途端にしなくなったりすることのようだ。

僕は甘えられる人がいるのは悪いことじゃないと思うのだが、
重いものを運んでもらうとかそういうしょーもないことではなくて、
もっと大事なことまで男に頼むようになってしまうということなのだそうだ。

たとえば大切な謝罪。
自分ができないからと、自分がいない間に男に話してもらい
許してもらった頃に都合よくのこのこ戻ってきて会いたがる、といった「都合のいい女」。
それまでどんなに仲良くしていたとしても、
同じ女として価値観を共有できないと思うともう嫌になってしまう。

これは彼女が最近職場の同僚から伝え聞いた話に過ぎないので、
彼女もなんとも言えないと思いながらもなんだか不快感をぬぐえなかった。

さらに言えば彼女はそういう男も嫌いだ。
自分の女ができないからと言ってお前がやるな、と言いたい。
自分にもし付き合うような男性がいるとしたら、
『できないくせに一人で頑張っちゃって』とそばでニヤニヤしているくらいでちょうどいいし、
万が一自分ができないと頼んでも、『一度は頑張ってみたら』と言ってほしい、と思っている。
強がりでも見栄っ張りでも、その方が彼女にとっては大切なようだ。


「でも男はそういう面倒くさいのより、甘えてくれるかわいい子の方が好きなんでしょう」
・・・。

僕は何ともいえないけど
とにかく自分を甘やかす人間は自分のためにならないと思い込んでいる彼女は
それはそれで正しいような苦しいようなやっぱりそんな気がしないでもない。


-彼女の話

執筆者:

関連記事

noimage

彼女と自転車

彼女は車の免許をもっていないので、 必然的に移動は徒歩か電車やバス、そして自転車となる。 中でも自転車は彼女にとってとても愛着のある存在である。 エコで経済的で健康的、そして大体いつどこに行くにも一緒 …

なんという赤!

なんという赤!

無理して笑ってるでしょ 男は目の前にいたのだが、彼女は こいつ後ろから私を見ている、と悟った。 私のななめ後ろにいて、仮面と顔の境目にできた影を見てる、と思った。 はっと気づいた時、男はさらに畳みかけ …

noimage

泥の中に手を

彼女はある夏の日のことを後悔している。 その時彼女はひとりで7時間行程の山登りをした。 山登りといっても山登りとハイキングの間みたいなものだった。 彼女はときどきこうやってひとりで人のいないところへ行 …

noimage

”HSPは恋に落ちやすい” この”恋”は本当に恋だろうか。 彼女が恋をしているかもしれない。 しかもガチでリアルかもしれない。 もしそうなら、かなりしばらくぶりだ。 彼女の恋愛 …

表面下の世界

表面下の世界

「表面の世界でも生きていける。 そしてそれはそんなに悪くない。」 自分は一体何を表現すればいいのだろう。 文字を綴れば、黒鉛を重ねれば、世界をつなげれば、 それらを続けて行けばどこかに直角が訪れるのだ …

記事内の彼女の絵や写真。
2019年8月
« 7月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへにほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村 美術ブログへ