彼女の話

とどめようがないこと

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暗い気持ちでいることは悪いことじゃない。
みんなポジティブに前向きにって疲れるんだよ。
ネガティブだからダメなんだって、だれが決めたんだろう。
自己啓発本か脳科学か誰かの経験則か。

恨みも怒りも妬みも、悲しみや孤独も認められなかったら、
この感情たちは一体どこへ行ったらいいのか。


全部自然のものだ。
それに反して、それを抑えつけて、そうやって生きようとする方が皮相的だ。
陰の心も何かを産生する。

罪悪感も自責も申し訳なさも感じなくていい。
恨みや怒りや妬みや悲しみや孤独やらを否定することは、
あなたを生かすこの空気を雨をあの木々を、そして周りの声や感情の存在を認めないのと同じこと。


生きてくれてさえいれば今はいいのだ。

彼女の絵をみて、僕はその先鋭した個我意識に、こんなことを思わずにはいられない。


-彼女の話

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