彼女の話

彼女はまた少し小さくなった

投稿日:2016年11月28日 更新日:

彼女はあまり大きくない。

考えることを止めることができないので、そのために四六時中神経をすり減らし、

結果食べても食べてもほとんど太ることができない。

 

最近彼女はまた少し痩せた。

手首をみるとそれがよくわかる。

いつもはめている腕時計がさらにカパカパになっている。

 

体を動かすこともあるので普通の人より筋肉質なところがあるし、

そのために体もフィットして痩せたようにみえるかもしれない。

(彼女によれば筋肉分体重は増えているはずだ、そうだ。)

 

そんな彼女も一度だけダイエットをしたことがある。

彼女が以前数年間海外で暮らしたとき、その始めの時期に慣れない土地のキッチンと食材に何を食べていいか分からず、

炭酸飲料とポテトチップスというジャンクフードだけで生きた。

その結果、バスルームで見下ろした自分の体の光景が激変していて驚いた。

物質は思考を超えるのだ、とおかしくなった。

 

彼女はあまり食べることに執着がない。

それでもおなかは空くのでとりあえず食べるには食べるのだが、あまりいっぱいにすることはないようだ。

その前にやめてしまう。

同じ味をずっと食べることはできないが、小さな小鉢がたくさんあるような食卓だと比較的よく食べる。

かなりの薄口のため外食やお弁当もほぼない。

 

必然的に自分で作ることになるのだが、調子がいい時と悪い時はその時間がもったいないと思う。

調子がいい時はやりたいことを片っ端から分刻みにやっていくので、彼女の一日の中で使っていない時間は睡眠時間のほかは無くなる。

こういう時の彼女は仕事も寝る時間もそして食べる時間ももったいなく感じてしまい、

あろうことか食事の時間を短縮することになる。

しかも彼女はあまり早く食べることができないので、短い時間で食べれる量はたかがしれている。

そしてこの状態が長く続けられるわけはないので、あるポイントでもって突然体調を崩したりする。

突っ走ってしまうので、足が疲れてもたつくまでバッテリー切れに気付かない。

(最近は以前よりだいぶ自分に気を遣うようになり、睡眠時間は決められるようになった。)

そして疲れ切って調子が悪くなると寝る時間のために食べる時間をもったいなく感じるようになる。

 

僕は彼女がどうしたら食事に興味をもってくれるのか時々考える。

食べることは生きることだから。

-彼女の話

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