彼女の話

純音の朝

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いつまでこんな夜を
いつまでこんな朝を
一体いつまで、続けるのだろう。


どうしてこうなってしまったんだろう。
どうしてこんなにもひとりになってしまったんだろう。


毎朝聴くあの無機質な音。
彼女自身が作り出した彼女にしか聴こえない一定音。


何の本で読んだかもう憶えていない。


100年のさみしさ


言葉を読み終える前に、目にしただけで涙した。
「100年つづくさみしさ」
「なんという途方のない感情だろう」



この季節彼女は毎朝思い出す。
あの言葉で声を出して泣いたこと。
あれからあの音が彼女にまとわりついて離れない。



純音の朝

注意
純音は不快に感じる人もいます。
興味をもったらHSPは最初は小さな音で聴くことをおすすめします。
びっくりするかもしれないから。

-彼女の話

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