彼女の話

モフモフ

投稿日:2017年2月9日 更新日:

彼女は「モフモフ」したものが好きだ。
夜はモフモフしたムーミンの抱き枕を抱いて寝る。

他にもゾウとかカバとかブタとかの「プクプク」したものも好きだ。
スヌーピーなど白いものは尚いい。

女性でも男性でもふっくらしている人をみると抱きつきたくなる時がある。
それがいい人なら余計で、さらにそれが背の高い人だとガマンするのに一苦労だ。
長身のお相撲さんならどうかとなると、それは例によって厳しいかもしれないそうで、
僕にはその境目がよくわからない。
ゾウやカバも大きいが実際にそばで見ることはないからいいのだそうだ。


彼女の職場にひとりモフモフした男がいるのだが、
割と仲良く悪ふざけをしたりもするようで、彼女はどさくさに紛れてこのモフモフした腹を叩いて遊んでいた。
すると一部の同僚があの彼女が唯一スキンシップをしかも積極的にする相手として、
どうもモフ男に気があるのではないかと噂されたことがありぎょっとした。

しばし考えていたが、確かに彼女はあのお腹を愛してはいるがモフ男自身を愛しているかは未知だと結論付けた。
それにしても好きを好きと思うだけでも周りにどんな意味を布置されるやも分からず、
好きを好きと、触れたいものに触れたいと、ただそれだけのことが難しい世知辛い世界であることよ、とぽかんとする彼女なのである。

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