彼女の話

6月

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彼女は城のベランダの手すりに体をもたせかけて
向かいの川沿いに生え茂る草や木々を見つめていた。

眩しかった。
冴え渉る空の青に木々の緑が風の勢いを借りて下から覆いかぶさろうとしていた。
そしてそれは太陽よりも眩しかった。

入道雲の赤ちゃんみたいなのが空の所々に気まぐれに現れていた。
室内から空だけを見ていると、夏!と主張していたかに思えたが、
外に出てみると風は冷たく、梅雨時期とは思えないほど空気はサッパリしていた。

ふと振り返ると洗濯物が幸せそうに揺れている。

彼女は「あぁ、すごくいいなぁ」と目をとじた。

-彼女の話

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