彼女の話

イニシャルドリーム2

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彼女は訪れたこともない外国にいた。
見慣れない家の、親しみのない玄関で、
強引に押し入ってこようとする数人の異邦人を何とか入れまいと
ドアノブを握りしめていた。
彼らは全員男性だった。


いやだ、こわい、と恐れる一方で、
彼女はどこかその状況を楽しんでいた。
少し笑みさえ零したような記憶すらある。



目覚めたとき、彼女は怖い夢をみたなぁと思いながら
すんなり体を持ち上げた。
彼女の目覚めにはつきものの、吐き気や頭痛や倦怠感などの不快感はなかった。



彼女が父親の死を知ったのはその数日前か数日後だった。
その時はすでに彼が死んでひと月が経とうとしていた。

-彼女の話

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