彼女の話

彼女の世界の胚胎

投稿日:

彼女は自分のそんな世界に気付いてから、少しずつ幸せになれるような気がしている。
「これだから自分は自分の人生を認められない」と思っていた頃に比べれば
今は食事を作った時にいつまでもキッチンに残る生姜のふんわりした香りとか
風に揺れる洗濯物を眺めたりだとか、
少しだけ有名な画家の描いたカレンダーの絵を見つめたりだとか
そんな何気ない生活の一片がとても愛おしい。

今でもみんなと同じ世界にいたいと思う。
その中に自分も染まりたいと思う。
そこはどれだけ温かく、不安のない世界だろう。


そこに無理に入っていくことも、そこで生きていくこともできない。
少なくとも今は。
でも今のこの世界を認めて愛して描いて書いてそれを続けていれば、
みんなの世界とのトンネルがいつか貫通する気がするのだ。
自分の意思で行ったり来たりできるような、みんなの意思で来たり出たりできるような。
自分が自分自身の世界を否定するような、そんなかわいそうなことはもうしないのだ。

それでいい。
それでいい。
ここが始まり。
今は”ぶっ飛んでる人”でも。
それでいいよ。
そこはとても明るいから。



彼女の世界の胚胎

-彼女の話

執筆者:

関連記事

noimage

彼女と声

誰にでも何人かはいると思うが、 彼女にも別に悪い人ではないのだろうができれば避けたい人たちがいる。 彼女にとっては特異な声や話し方の持ち主たちだ。 ひとつはとても声が大きい人。 それから声が高い人。 …

noimage

彼女の中から消されるということ

彼女はあの日以来未だに少しふさぎ込んでいるのだが、 今日はだいぶ浮上してきたようだ。 というのも朝からある知り合いとずっとオンライン上で話をしていたようで それで気が紛れてきたようだ。 相手が慎重で明 …

noimage

彼女の一番古い記憶

-覚えている限りの一番古い記憶がわかるか。 「わかる」   -何歳頃だったと思うか。 「3歳から5歳…たぶん、3歳か4歳だと思う。」   -思い出した記憶には色がついているか。 「 …

noimage

”HSPは恋に落ちやすい” この”恋”は本当に恋だろうか。 彼女が恋をしているかもしれない。 しかもガチでリアルかもしれない。 もしそうなら、かなりしばらくぶりだ。 彼女の恋愛 …

noimage

彼女とモネ

彼女はモネに対して少し複雑な感情を抱いている。   美術館で著名な画家の絵や有名な作品を見ると彼女はいつも同じことを思う。 全部ニセモノかもな・・・   フランスから初来日した絵だ …

表面下の世界

2019/01/16

表面下の世界

渇き

2019/01/07

渇き

秋晴れ

2018/11/24

秋晴れ

記事内の彼女の絵や写真。
2019年2月
« 1月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728  
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへにほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村 美術ブログへ