彼女の話

ダウンタイム

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彼女には最近生活の変化があって、あまり仕事をしていない。
もちろん収入は減るが彼女はときどき食べるために働くことをやめて
心や体をリセットでもさせるようにダウンタイムを人生の端々で設けている。

出勤した日にひき籠るために必要なものは買いそろえてくる。
だから突然用が湧き出てこない限り外に出ない。


仕事はしていなくてもやることは実は多くある。
勉強とか半端になっている読書とか、日頃仕事をしていると溜っていってしまうコザコザとか。
でも下手に時間がたくさんあるため、いつでもなんだってできると大きな気分になってしまい、
どうでもいいようなことばかりが楽しくなってしまう。
ダウンタイムなのでそれでいいような気もするが、「人間はどこまでもダレていく生き物」。


自分のぐうたら具合に不安を抱いた彼女は
最近1日1つTodoリストをこなすように努めている。
月初めにいつもリストを手帳に書きこめど、大体3分の2は翌月に持ち越される。
なのでこのダウンタイムを利用して一掃を目指している。
心も体もやることリストもリセット。


しかし1日1つ以上しないのが彼女なのである。
衣替えなんていう大仕事をこなした日もあれば、
封書を一通出すだけでその日のノルマは終わりにしてしまうこともある。
面倒くさいのだ。


そしてこれは今回のダウンタイムで初めて感じたことだが、
3日半丸々出勤しなかった時、彼女は誰かと話したい、とふと思った。
普段そんなことをしないので、急に誰かと話したいと思っても
誰にも会えないし電話も出来ない。
彼女はふってわいた自分の人恋しさに驚いた。

仕事は人と話をしないといけないからあまり好きではなかった。
どんな仕事でもそうだった。
でも今は一人でいる時間が長いと仕事に行きたいような気がしてくる。
彼女は今回のダウンタイムは少し短めに切り上げようと思っている。


やっぱり彼女の中で何かが少しずつ変わり始めているのだ。


-彼女の話

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