彼女の話

バランスボールの中の小人

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彼女は自分の中で何かが急速に変化していくのに気付き始めた。
まるでバランスボールの中にいつの間にか閉じ込められた小人みたいな自分。
どんなに抜け出そうともがいても、もがいた方向に転がるだけで突き破れない。
内側から押せば進み、地団太を踏めば弾む。
自分が及ぼす力が思わぬ作用を生む。


とてもとても大事なことは彼女が彼女自身で
自分はバランスボールの中にいる、とある時”きづいた”ことだ。


今はその厚いぶよぶよした壁を突き破れなくても。
くるしいくるしいくるしいとあがく今が。
圧しては変形し、またもとに跳ね返る今が。


彼女がこれまで打ってきた点をこのボールの中で線にするのだ。

-彼女の話

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