HSPとその他の話 彼女の話

必然想起

投稿日:2017年8月10日 更新日:

ただだらりんと生活していてもふと必然に気づくことがある。
その度に僕らは意味のないことなんてないのかもと気付いたりする。


彼女には時折ぽん、と突拍子もなく思い出される記憶とか感覚とかいうものがあって、
それはまたデジャヴとも違うらしい。

分かりにくいかもしれないがその想起の感覚は
電子レンジを回していることをすっかり忘れてしまい、
しばらくしてそういえばミルクを温めていたのだった、と思い出す瞬間に似ているらしい。
大半はぬるくてもまあいいかと思えるような記憶かもしれないが、
たとえすっかり冷めてしまっていたとしても
また最初から温め直さないといけないかもしれないな、と考える意味ある大切な記憶もある。

そんな記憶もミルクも「いつか絶対に取り出さなければならない」という点で同じだが、
しかしそんな記憶がミルクと違うのは、電子レンジに入れてから思い出されるまでに
数年から10年以上の月日が経っているということだ。

彼女にそのドアを今開けろといってくる電子レンジの意図とはなんだろう。








ちなみにそんな記憶とミルクの違いはもう一つあって、
それは腐るか、腐らないかというなのだ。

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