「 投稿者アーカイブ:Me 」 一覧

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6月

2019/06/23   -彼女の話

彼女は城のベランダの手すりに体をもたせかけて 向かいの川沿いに生え茂る草や木々を見つめていた。 眩しかった。 冴え渉る空の青に木々の緑が風の勢いを借りて下から覆いかぶさろうとしていた。 そしてそれは太 …

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3月11日-ある春の日

2019/05/18   -彼女の話

彼女はしみだすのを眺めているのが好きである。 紅茶や緑茶の葉っぱや、フレーバーティのパックから 無色透明のばっとした熱さの水の中に 無秩序に延々としみだす色素を見ているのが好きなのである。 それは、そ …

表面下の世界

表面下の世界

2019/01/16   -彼女の話

「表面の世界でも生きていける。 そしてそれはそんなに悪くない。」 自分は一体何を表現すればいいのだろう。 文字を綴れば、黒鉛を重ねれば、世界をつなげれば、 それらを続けて行けばどこかに直角が訪れるのだ …

渇き

渇き

2019/01/07   -彼女の話

また新しい年が明けた。 平成が終わる。 平成最後の。 時代が変わる。 あらゆるメディアがうるさいほどに謳う。 彼女にはなんの関係もないことだ。 その日彼女は脱水症状でぶっ倒れていた。 年が明けたばかり …

秋晴れ

秋晴れ

2018/11/24   -彼女の話

この日僕は彼女の城へ向かって川沿いを歩いていた。 今年の秋は本当によく晴れる。 彼女の城のすぐそばの芝生を抜けようとしたとき、 見慣れた後ろ姿に僕は足を止めた。 彼女が一人で背中を丸めて顎を空へ突き出 …

優しい時間

優しい時間

2018/10/19   -彼女の話

彼女はここひと月ほどとっても長い夢を毎晩みている。 朝意識が起きると、何か6時間ほどの長い長い映画をみたような それでいて自分が異世界にいたかのような見事な浮遊感をもって目を覚ます。 目覚めたときの気 …

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アンビバレンス3

2018/09/18   -彼女の話

僕は彼女に何か言うということはほとんどないのだが、 この日はなんとなく口にしてしまった。 君が時々行っちゃうあっちの世界だけど、別に完全にさよならすることはないんじゃないの。 彼女は相変わらずの寝ぼけ …

棚

2018/08/29   -HSPとその他の話

僕は図書館にいた。 何とはなしに見上げた棚は医学・心理学・超能力や哲学関係がなどが雑多に並べられていた。 小さな図書館ではよくこういった、とりあえず”あなたの心身に関することの棚です”といったような一 …

花がら

アンビバレンス2 ー花がら

2018/08/16   -彼女の話

HSPはとかく外界からの刺激に対する敏感さを挙げられることが多いが、 自分の内界からの刺激にもそれは同じである。 自分が作り上げた妄想世界を自分自身で衝撃的に拒否してしまったあとも、 彼女が完全にその …

”神経質”な夏の食事

”神経質”な夏の食事

2018/08/05   -HSPとその他の話

彼女が自発的に食事を摂るようになってきた。 彼女は牛乳プリンを食べた。 食事をするようになったのはかなりの前進ではあるが、時季が悪い。とにかく悪い。 夏は一年で彼女がもっとも食べたがらない季節だ。 暑 …

アンビバレンス

アンビバレンス

2018/08/02   -彼女の話

「もういいから!!出てこないで!もう必要ないからもう行って!!!」 朝4時前だった。 彼女はずっと眠れずにいて、数時間眠っていたかと思うとまた目が覚めを繰り返し、 この時は起き上がってベッドに腰かけ文 …

”変わる”ということは何かを”失くす”ということ

”変わる”ということは何かを”失くす”ということ。

2018/07/30   -彼女の話

”変わる”ということは何か”失くす”ということだ。 ある人たちにとっては当然かもしれないその事実に彼女はようやく気付きかけている。 彼女は変わるということについてほとんど意識すらしていなかった。 ただ …

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とどめようがないこと

2018/07/29   -彼女の話

暗い気持ちでいることは悪いことじゃない。 みんなポジティブに前向きにって疲れるんだよ。 ネガティブだからダメなんだって、だれが決めたんだろう。 自己啓発本か脳科学か誰かの経験則か。 恨みも怒りも妬みも …

ヘドロの中で

ヘドロの中で

2018/06/30   -彼女の話

「ヘドロの中で生殺しにされている気分だ」 僕はこの日、点滴にするか牛乳プリンにするかで悩んでいた。 点滴は今の彼女を直接的に物理的に助けることを明らかだった。 ただし僕の記憶では彼女は牛乳プリンが実は …

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エビ反りする彼女

2018/06/23   -彼女の話

前回に引き続いて、次に訪ねたときは変わらず同じ背格好で彼女は横たわっていた。 もしやあの日僕が去ったあとからずっとそのまま一つの身動きもしなかったのではと 少し背筋が寒くなった。 確かに彼女は静かに横 …

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2019/06/23

6月

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2019/05/18

3月11日-ある春の日

表面下の世界

2019/01/16

表面下の世界

記事内の彼女の絵や写真。
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