「 月別アーカイブ:2018年01月 」 一覧
-
-
2018/01/23 -彼女の話
彼女が駅をつかうようになったのはごくごく最近のことだ。 彼女が生まれ育った場所には駅はなくほとんど小説の中の想像上の場所だった。 ラピュタみたいなものだった。 今彼女が住む町には駅がある。 ベッドタウ …
-
-
2018/01/16 -彼女の話
その後も彼女は突拍子もない痒みと肌のツッパリと腫れに襲われた。 時には顔だけでなく、首や鎖骨辺りまで赤くなることがあった。 ほとんどは夜だったが、出勤まえに起こるとすごく焦った。 彼女はキノコが大好き …
-
-
2018/01/09 -彼女の話
ある夜、彼女は食事を作っていた。 冬の間は土鍋を好んで使う。 土鍋で作って食したものはどれも心身を熱くする。 土鍋の中に水を入れ、昆布を入れ、水でそそいだ茹でうどんを入れ、 卵を落として蓋をしたところ …
-
-
2018/01/05 -彼女の話
『内なるものへの適切な態度』 彼女ははっとした。 いつも彼女は遥か上空のようなところから白い箱と少女を眺めていた。 絵本に出てくるような神様や天国にいる人たちは下界をこんな風に見下ろしているのかもな、 …
-
-
2018/01/03 -彼女の話
「美しいものだけをみていたいって思うのよ」 「たとえかなわなくっても」